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Skream!×MUSE音楽院企画"ロック女子座談会"

2013年11月号掲載

Skream!×MUSE音楽院企画"ロック女子座談会"

永原:本当その通りです。悔い改めます(笑)。

一同:(笑)

-バンド活動をしている女性、バンドマンに憧れている女性に対してアドバイスがあればお願いします。

Sachiko:性別を気にするなって言いたいです。

永原:私も。

Sachiko:うん。一切気にしない方がいい。でも、これは女にしか出せない表現だから、感情だからっていうのは、オープンでいった方がいいなって思う。

永原:感性とか直感とか、さっき言ったバイオリズムとかは、切り離そうと思っても身体にあるから絶対無理ですもんね。そういうのは出した方がいいと思いますけど、自分で"わたしは女だから"とか、ステージ立っちゃうとそんなことは気にならないですよね。

Sachiko:ですよね。気にしてたらそもそも人の前に立って歌えないし、楽器も弾けないし。

永原:そうなの。

松木:私は、やっぱり続ける事がどんなに力になるかっていうのはすごい感じてて。最初に言ったみたいにすごい見切り発車で、ライヴハウスのオーディションにさえ受からないみたいな、へなちょこな状態で始めてて。"ライヴハウスに出ることがすごい"みたいな状態からスタートしてるので、それでも1つ1つ続けていくことで今があるから、本当に信念を持って頑張れば道は開けるって思います。

まり:その見切り発車から何年やってるの?

松木:10年くらい。

まり:そっかー。大変だったね。

松木:めちゃめちゃ大変だったよ。話し足りないもん。

一同:(笑)

まり:そうだよね(笑)。

松木:全然伝わりきってない(笑)。

Sachiko:その10年はこの一瞬では語れないですよね。

松木:でも諦めそうになる度に、なんか必ず天の助けみたいに、手を差し伸べてくれる人が現れるんですよ。

Sachiko:それ辞めるなってことなんですよ。もう無理だ、本当に辞めようって思った時に、どんなに小さいことでも明日や数分後に希望を抱かせてくれる出来事や人物と出会えるのは、私もっと頑張らなきゃいけないってことなんだなっていうのは常に思いますね。

松木:そう。一生懸命やってればそういう出来事が起きるから。

まり:そうだね。なんか色々あるけど続けるしかないよね。

Sachiko:本当はその"色々"を聞きたいですよね(笑)。

まり:色々が5時間くらいかかりそう(笑)。あ、でもどう考えても男の人の力とかには敵わないなって最近気づいて。握力ひとつであったり、早弾きとかやっぱ男の人の方が上手いし。でもそれを気にするなとは思う。

一同:うんうん

まり:やっぱさっき2人(永原、Sachiko)が言ってたみたいに、女の感性でやることって男の人には絶対できないし。リズムの感じ方とか。この前エンジニアさんが、4つ打ちの叩き方とかでも女と男で拍のとり方が違うって言ってた。

一同:へー。

まり:なんか男の人が聴いたら"気持ち悪くていい"みたいなリズムだけど、女の人が聞いたら"ピタッとくる"みたいな、そういうのはあるみたいだから、ありのままでやればいいじゃんって思った。

Sachiko:思います。

まり:とりあえずやれって(笑)。

Sachiko:シンプルですね。諦めんな、と(笑)。

一同:うんうん。

-今後の目標、野望などがあれば教えてください。

まり:野望ねえ。

Sachiko:そもそも野望って公言したくないんですよね(笑)。

まり:あー、じゃあ秘密なんだ(笑)。

Sachiko:なんか質問に答えきれないこの不甲斐なさはあるけど。

まり:つしまみれの野望は......2年くらい前からメンバー3人だけで会社をつくってやってて、インディーズでCD出して、メジャーで出して、今は自分たちで出してって、色んな時代があったんだけど。今決して私たちって流行ってないし、イチオシされてないんだけど、その中で粘り勝ちして3人で設立した会社で、武道館でワンマン・ライヴをやって、 ぶどうパンを撒き散らすっていう(笑)。

永原:かっこいい。

松木:ぶどうパン(笑)。

まり:それを白い鳩がついばむっていう(笑)。

一同:(笑)

まり:鳩が飛んでいく場所がないなってのが問題なんですけど、まあそれが目標かな。でも大変だよね。まだ1万人とかライヴに来るのが見えないから。