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DISC REVIEW

Japanese

青色フィルム

H△G

『青色フィルム』

Release Date : 2018-02-14
Label : 徳間ジャパンコミュニケーションズ

昨年7月にメジャー・デビューした"青春"をコンセプトにしたコンポーザー&クリエイター集団"H△G"のメジャー1stアルバム。"卒業"をテーマにした本作の特徴は、なんといってもサウンドが多彩なこと。Yamato Kasai(Mili)、宮田"レフティ"リョウ(イトヲカシ)、ORESAMA、708(ハローモンテスキュー)といった親交の深いアーティストが楽曲提供をしているため、また、メジャー進出をきっかけに起こったH△G自身の進化が自作曲に反映されているため、とにかく曲調の幅が広いが、それらに1本太い芯を通すChihoのヴォーカルも頼もしくていい。現時点での集大成的な温度感をまといながらも、これからに懸けるH△Gの可能性を押し広げるような、快作の誕生だ。(蜂須賀 ちなみ)


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星見る頃を過ぎても - The BEST of H△G

結成10周年を記念して制作されたベスト・アルバム。新曲2曲やインディーズ楽曲の再録3曲を含む、全16曲を収録。青春パンクをルーツに持つコンポーザーを中心に形作られていった楽曲群はどれも純度が高く、凛としたきらめき、胸をキュッとさせる切なさ、痛みを連想させる。当初はギター・ロック・サウンドが主だったが、オーガニックなアコースティック・サウンドやジャズ、サンバにも手を伸ばし、表現の幅を広げながら、日本の音楽特有の風情、言葉の美しさを追求した10年だった。今作からはその軌跡を感じ取ることができる。そのうえで集大成に留まらず、バンドの"この先"を想像させる内容になっているのが嬉しい。様々な曲調に1本の筋を通すChihoのヴォーカルも見事だ。(蜂須賀 ちなみ)


瞬きもせずに+

昨年3月にアルバム音源、ライヴ映像、ミュージック・ビデオを収録し、H△Gのクリエイティヴィティをトータルで表現した、新世代パッケージBlu-rayディスク・アルバムとしてリリースされた『瞬きもせずに』のCD化作品。アルバムに収録されていた12曲に加えて、ドラマ"ハルとアオのお弁当箱"主題歌「5センチ先の夢」など、3曲が追加収録される。移りゆく春夏秋冬の中で経験する別れや悲しみを受け入れ、夢に向かって突き進むという『瞬きもせずに』のストーリーに新たな要素が加わったことで、H△Gが放つポジティヴなパワーがより強く浮き彫りになった。中でも言葉遊びのサビが軽やかに踊る「卒業の唄」は、人生は卒業の連続であるというH△Gの永遠のテーマに触れる珠玉のポップ・ソング。(秦 理絵)


瞬きもせずに

フル・アルバムは『青色フィルム』以来約2年ぶり。収録曲は春夏秋冬の流れに沿って配置されていて、四季の光景や、それとともに移り変わる登場人物の心情が音や歌、詞を通じて丁寧に描かれている。風情ある表現を大切にしてきたH△Gの魅力を存分に堪能できる作品だ。特に印象深かったのは、2声の声質やミュートをかけた金管楽器の音色で儚さを演出する「夏のまぼろし feat.ま に こ」、クールな音像でありながらゴスペルに通ずる幸福感もある「青より蒼し」、アコースティック・ギターをフィーチャーした「夢の轍」。温かみや仄暗さを表現する術が増えたことにより、作品としての深みや、"あなたの弱さはあなただけの強さにもなり得る"というメッセージの説得力が増している。(蜂須賀 ちなみ)


宵待ち花火

今年3月からデジタル・リリースを重ねているH△Gが、8月にも新曲をリリース。"りんご飴"、"綿菓子"、"金魚掬い"といったワードが私たちを一気に"あの夏"へ連れていく。花火大会を舞台にした男女のストーリーを描いたこの曲において、ピアノやストリングスは恋の儚さを、バンド・サウンドは高揚感を表現。両面を滑らかに行き来するChihoの歌声は聴き手の心にスッと入り、それぞれの思い出を呼び起こすような不思議な力を持っている。編曲はこれまでにもH△Gの楽曲を多数手掛けてきた宮田"レフティ"リョウ(イトヲカシ/Ba/Gt/Key)。歌詞は男子/女子バージョンの2種類制作されているが、このシングルのリード曲は男子目線の内容となっている。MVは2バージョン公開されるのでそちらにも注目だ。(蜂須賀 ちなみ)


エガオノカナタ

タツノコプロの創立55周年企画となるアニメ"エガオノダイカ"のオープニング主題歌として、愛知を拠点に活動するコンポーザー&クリエイター集団、H△Gのヴォーカリスト Chihoと、シンガー・ソングライター majikoのスペシャル・ユニットで放つシングル。作曲/編曲に宮田"レフティ"リョウ、作詞に小説家の牧野圭祐を迎えた表題曲「エガオノカナタ」は、アニメに登場するふたりの主人公"ユウキ"と"ステラ"が持つ光と闇のコントラストを、Chihoとmajikoというキャラクターの違うツイン・ヴォーカルで見事に表現した。カップリングにはふたりがクラシカルでホーリーな歌に挑戦した「星巡讃歌」を収録。このコラボでなければ決して生み出すことのできない唯一無二の世界観を作り上げている。(秦 理絵)


青色フィルム

昨年7月にメジャー・デビューした"青春"をコンセプトにしたコンポーザー&クリエイター集団"H△G"のメジャー1stアルバム。"卒業"をテーマにした本作の特徴は、なんといってもサウンドが多彩なこと。Yamato Kasai(Mili)、宮田"レフティ"リョウ(イトヲカシ)、ORESAMA、708(ハローモンテスキュー)といった親交の深いアーティストが楽曲提供をしているため、また、メジャー進出をきっかけに起こったH△G自身の進化が自作曲に反映されているため、とにかく曲調の幅が広いが、それらに1本太い芯を通すChihoのヴォーカルも頼もしくていい。現時点での集大成的な温度感をまといながらも、これからに懸けるH△Gの可能性を押し広げるような、快作の誕生だ。(蜂須賀 ちなみ)


イタズラなKiss と ラブソング。

明るく甘酸っぱい声の女性ヴォーカル Chihoを中心としたコンポーザー&クリエイター集団 H△Gのメジャー2ndシングル。映画"イタズラなKiss THE MOVIE3~プロポーズ編~"の主題歌である表題曲、そしてカップリングの「約束のうた」は同映画にインスピレーションを受け制作されたもの。とはいえ、ウェディング・ソングとしてもクリスマス・ソングとしても捉えられるようなサウンドメイキングなど、タイアップの世界観に寄せつつも、適度に普遍性が保たれている。デビュー以来タイアップ続きというのも納得の、絶妙なセンスが光っている。さらに秦 基博「キミ、メグル、ボク」のカバー、表題曲の英語バージョンも収録。ボリュームたっぷりの作品となった。(蜂須賀 ちなみ)


夏の在りか

永遠の17歳をコンセプトに青春期の葛藤や胸の痛み、蒼さを言葉やサウンド、デザインで表現しているコンポーザー&クリエイター集団がメジャー・デビュー。名前にある"△"にちなんで、新曲3曲を書き下ろし、内容が異なる3形態でのリリースなど"3"をキーワードに展開されたシングルとなった。優雅なストリングスと晴れやかなChihoの声がパワフルなTrack.1は新しい世界へ飛び立つためのファンファーレのよう。Track.3は繊細なコーラス・ワークや各楽器の巧妙なリズムが混ざり合うなど、これまでのH△Gとは異なるアプローチで引きつける。初回限定盤A、BにはZONEの「secret base ~君がくれたもの~」のカバーを収録。隅から隅までポジティヴな夏の青春が描かれている。(沖 さやこ)


H△G × ORESAMA

H△G恒例のスプリット・アルバム、今回のパートナーは80sディスコをエレクトロやファンク・ミュージックでリメイクした新しいダンス・ミュージックを作り出す2人組のORESAMA。H△Gは新曲でクリスマス・ソングに初挑戦し、渋谷を拠点に活動するORESAMAとのスプリットということで東京をテーマにした楽曲を制作。ORESAMAはH△Gの持つ"青春"というカラーに合わせ、新曲としてすでにライヴでよく披露していた楽曲と、東京の若者をテーマにした楽曲を収録している。これに加えて互いのカバー曲も収録しており、それぞれでカバーの解釈や手法が異なるところも面白い。音楽ジャンルは異なる2組だが、どちらもポップ・ソング。1枚で2組が作る現実と理想の狭間の世界を感じられる。(沖 さやこ)



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