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DISC REVIEW

Japanese

2017年11月号掲載

Braille

LINE wanna be Anchors

『Braille』

Release Date : 2017-11-01
Label : Pandemic RECORDS

全国流通こそ約1年4ヶ月ぶりだが、季節ごとに会場限定シングルのリリースとツアーを行うなど、止まることなく活動していたLINE wanna be Anchors。器用さよりも泥臭さ、生々しさの方が立っているのは、全6曲(シングルから3曲+初収録3曲)がバンドのこれまでとこれからを映しているからだろう。"性,酒,音"と書いて"欲望麻薬"と読ませる「欲望麻薬」、「人生」のストレートな響きが特に象徴的だが、音楽に魅せられ表現に身を賭す自らの性(さが)を描くことによって、彼らは、混沌を抱えながら進むバンドの姿勢を改めて提示したのだ。自らターニング・ポイントを作りにいったような気合いが感じられる作品。ここから快進撃が始まることを期待したい。(蜂須賀 ちなみ)


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Almost Famous

初の全国流通盤だった前作『Anchors Is Mine』ではまるでバンドの自己紹介をするかのように様々な表情を持つ曲を収録していたが、今作は自身のバックボーンだという歌謡色の濃い曲が中心となっている。アコースティック・ギターの音色がよく聴こえる曲が多いのも印象的だ。その結果、音の隙間を味わわせてくれるような引き算のアンサンブルが冴えているし、そういうバンド・サウンドによって、阿部将也(Vo/Gt)の艶やかな歌声や節回し、どこか捻れた性格をしている歌詞などが正しく活かされている。この1年間で、バンドの長所や短所をしっかりと自覚することができたのだろう。このバンドにしか歌えない歌は、もう彼らの手の中にある。そのまま突き進んでほしい。(蜂須賀 ちなみ)


Anchors Is Mine

職業柄"今気になっているバンド"を訊かれることが多いが、この長ったらしい名前を今後は答えないといけないようだ。切り口鮮やかなサウンド。緻密な曲構成&アンサンブル。纏うのは、鈍く光る刃物のように灰色の空気。"君"という二人称が多く登場するにもかかわらず、常に焦燥と孤独を抱えている歌詞。ヴォーカリストがGRAPEVINE好きを公言していると知り少し腑に落ちたが、それでもやはり、年相応の青さと妙な老成感がギリギリのバランスで共存するこのバンドが、どうしても気になるのだ。京都発のLINE wanna be Anchors、本作が初の全国流通盤。現在アンビバレントなバランスで立っているこのバンドが、今後どのように歳を重ねていくのかを見てみたい。(蜂須賀 ちなみ)


アンチヒーロー

京都の4人組ギター・ロック・バンドLINE wanna be Anchorsが、初の流通音源としてTOWER RECORDS限定100円シングルをリリースする。正統派ギター・ロックというには少し捻くれているように感じるのは、阿部将也(Gt/Vo)のソングライティングの成す技だろう。一見、決して難しくはない単語の羅列が、哀愁を漂わせるソリッドなメロディ・ラインに乗った途端にドラマティックに加速していく。歌詞がもたらす4分弱のストーリーの起伏に合わせて展開されていくフレーズの構成が実に緻密で、曲が生み出す情景の見たさに何度も再生ボタンを押してしまう中毒性をはらんでいる。静寂と激情を叙情的に表現するスキルは、おそらく今後もさらに磨かれていくであろう。彼らの将来に大きく期待できる、希望的作品。(峯岸 利恵)



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