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Japanese

ジレンマとカタルシス

ユビキタス

『ジレンマとカタルシス』

Release Date : 2017-01-18
Label : ROCKBELL records

"夜"をテーマにした前作から約2ヶ月半というインターバルでリリースされる4thミニ・アルバムは"昼"をテーマに制作。メンバー3人の出す音とメロディで魅せる楽曲が多く、これまで以上に彼らのルーツが色濃く出ている。制作期間中のヤスキ(Vo/Gt)の辿ったメンタリティが素直に反映されているのも特徴的で、楽曲が生まれた順と曲順はほぼ同じ。ラストの「カタルシス」はサウンドにも歌詞にも新しい気づきを得た多幸感や力強さが漲った曲になった。「R」の詞にあるように"今日から何か変わりそう"という予感を十二分に感じられる。1年間で2枚のミニ・アルバムを制作したことで、バンドがひと回りもふた回りも骨太になったのでは。ジレンマからカタルシスへ移りゆくリアル・ドラマを堪能してほしい。(沖 さやこ)


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ジレンマとカタルシス

"夜"をテーマにした前作から約2ヶ月半というインターバルでリリースされる4thミニ・アルバムは"昼"をテーマに制作。メンバー3人の出す音とメロディで魅せる楽曲が多く、これまで以上に彼らのルーツが色濃く出ている。制作期間中のヤスキ(Vo/Gt)の辿ったメンタリティが素直に反映されているのも特徴的で、楽曲が生まれた順と曲順はほぼ同じ。ラストの「カタルシス」はサウンドにも歌詞にも新しい気づきを得た多幸感や力強さが漲った曲になった。「R」の詞にあるように"今日から何か変わりそう"という予感を十二分に感じられる。1年間で2枚のミニ・アルバムを制作したことで、バンドがひと回りもふた回りも骨太になったのでは。ジレンマからカタルシスへ移りゆくリアル・ドラマを堪能してほしい。(沖 さやこ)


孤独な夜とシンフォニー

独りの夜に――余計なことを考えてしまったり、心の奥にしまい込んでいた気持ちがこみ上げてしまったり。どうにも感情がコントロールできないなんて経験は、きっと誰にだってあるはず。今作は、そのとき対峙する様々な自己や感情によって、人は構成されている="シンフォニー"だと、人のどんな面も肯定する1枚だ。エッジー且つ重心低めのサウンドに乗せ、渦巻く葛藤を吐き出していく「サカナ」、静かな夜に聞こえる雨音や時計の秒針音を思い出させる最小限の演奏とともに、タイトルそのままの時間に溢れる思いをトレースした「眠れない夜に」など、喜怒哀楽さながらの表情を見せる全7曲。頭から駆け抜けるタッピング・ギターが、めまぐるしく展開するパレードのような世界へと連れていくラスト「ハッピーエンド」を聴けば、どんな夜も笑って許したくなるはず。(松井 恵梨菜)


記憶の中と三秒の選択

5月と7月のシングル連続リリースを経て完成した初のフル・アルバム。シングルにも収録された4曲も然ることながら、今回新録された6曲の勢いが非常に瑞々しい。リード・トラック「ヒーローのつくり方」のコードを力強いストロークで刻むTHEギター・ロックな音像は逆境をも覆すヒーロー像と重なる。展開の激しい楽曲、ストリングスが優しく壮大に響くミディアム・ナンバー、リフレインを取り入れた縦ノリのダンス・ロック、ファンクの匂いがあるポップ・ソングなど、好奇心の赴くままに様々な音楽性を楽しんでいるようだ。ベースとドラムも骨が太くなり、バンドへの想いが率直に綴られた歌詞をまっすぐ歌うヴォーカルも頼もしい。新しい面と懐かしい面が収録された全10曲、すべてに共通するのは音楽に対する純粋な感情だ。(沖 さやこ)


透明人間

今年5月のシングル『空の距離、消えた声』に続いてリリースされる、ユビキタスのTOWER RECORDS限定3曲入りワンコイン・シングル。フロントマンの黒田保輝曰くバンドが"結成したときのモードに戻ってきた"とのことで、その言葉の通り音が隅々まで澄み渡っている。だが彼らは全国デビューしてからの約1年半でミニ・アルバム2枚とシングル1枚を制作するという逞しさを持つバンド。音の空白を効果的に使ったアンサンブルや、1音1音丁寧に鳴らされるフレーズなど、積み重ねてきた経験があってこそのサウンドとメロディと歌詞だ。表題曲はファルセットで歌われるサビの抜けが心地良く、ロックに攻めるTrack.2、爽やかなアップテンポ曲Track.3と、全曲でバンドのネクスト・ステージを感じられる。(沖 さやこ)


空の距離、消えた声

順調にリリースとライヴを重ね、じわじわと人気を伸ばしている大阪の3人組ロック・バンドが2作連続でリリースするTOWER RECORDS限定シングルの第1弾。切なさが感じられる3曲は、どれもユビキタスらしいと思えるものの、2月のツアー・ファイナルで披露した表題曲のストレート且つシンプルなアレンジにちょっとびっくり。より多くの人に届けたい、いや、届けられるという自信があるからこその直球勝負。その他、ダンサブルなリズムを忍ばせたミッドテンポの「ガタンゴトン」、ライヴの人気曲「足跡」の再録バージョンを収録。その「足跡」は3人それぞれに個性を主張しあう熱度満点のアンサンブルが聴きどころ。ライヴの盛り上がりが頭の中で想像できるような仕上がりになっているところがいい。(山口 智男)


奇跡に触れる2つの約束

前作から9ヶ月でリリースする2ndミニ・アルバム。楽曲そのものは人と人との繋がりや、繋がることで起こるあれこれを歌った等身大のギター・ロックながら、ひねりをきかせたクセのある演奏がこの大阪の3人組の個性を際立たせている。ダンサブルなところもあるプッシュ曲の「パラレルワード」など、歌ものといえる曲がある一方で、ライヴ・バンドとしての緊張感をアピールする「アマノジャク」のような曲もあれば、グルーヴや跳ねるリズムを意識した「飛行機雲」「拝啓、日曜日」という新境地を思わせる曲もあって、曲調はなかなか幅広い。ポップな作品をイメージしながら、"ポップなだけでは終わらさんぞ"と思ったメンバーの意欲をいろいろな形で感じられるところが今回の1番の聴きどころだ。(山口 智男)


リアクタンスの法則

2012年10月に結成という若いバンドでありながら、DIRTY OLD MENやBLUE ENCOUNTなどとの競演も果たす、大阪を拠点に活動中の3ピース・ロック・バンド、ユビキタス初の全国流通盤。シンプルでソリッドとキャッチーが同居する歌ものバンド・サウンドに、等身大の心情吐露とリアリティのある歌詞――典型的なギター・ロック・バンドとも言える。そんな彼らの光るセンスとは、歌詞世界とアレンジが密接なところ。10年代の主流となりつつあるラウド寄りなキメが盛り込まれたサウンド・メイクの「SNS」、情景がドラマティックに移り変わる「この世とあの世」、J-POP的な展開を見せるミディアム・ナンバー「再生」など、歌を汲んだアレンジはリスナーへ明快かつユーモラスにイメージを運ぶ。(沖 さやこ)



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