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DISC REVIEW

Japanese

2016年12月号掲載

Pressure

PAELLAS

『Pressure』

Release Date : 2016-12-21
Label : 2.5D PRODUCTION

今年元旦リリースのミニ・アルバム『Remember』以来となる新作。チルウェイヴやインディーR&Bを通過したミニマル・メロウという意味では前作の延長線上にあるが、Track.3はシンセ・ポップ寄り、Track.4や11はエコーがかった空間で鳴るプラスチックなファンクといった趣だし、Track.8では80s風のシンセ・ポップからバンドで表現するBPMを落としたハウスのニュアンスまである。いずれにしても、そのミニマルさは楽器の音を吟味した結果なのだろう。MATTONのセンシュアルなヴォーカルとANAN(never young beachも兼任するギタリスト)の時にサイケデリックですらあるフレージングが匿名的なサウンドの中で点滅する光のように瞬く。極めて"薄い"音像だが、ボリュームを上げると1音の生感や色気が立ち上がるのが面白い。 (石角 友香)


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Yours

ロック、R&B、ハウス、ニュー・ウェーヴ、AORを飲み込み、進化を続ける4人組が、前作『D.R.E.A.M.』から半年ぶりにミニ・アルバムをリリース。どこまでも淡い音の風景が全然物足りなくないのは、その中で唯一無二とも言える、儚げな歌声で存在感をアピールするMATTONをはじめ、メンバーそれぞれが絶妙なさじ加減で主張しながら、PAELLASというバンドの姿を描き出しているからだ。ラストを飾る「Over The Night」は、そんな彼らの真骨頂。ゴスペルの影響を取り入れながら、6分を超える演奏をじっくりと聴かせたところに確かな成長を実感しているバンドの矜持が感じられる。バンドはこの作品を、"第2章の幕開け"と位置づけているらしい。最後に示した、ほのかな明かりがさらなる飛躍を期待させる。(山口 智男)


D.R.E.A.M.

never young beachでも活躍するSatoshi Anan(Gt)が在籍し、今年SPACE SHOWER MUSICとマネジメント契約をしたPAELLAS(読み:パエリアズ)が最新作『D.R.E.A.M.』をリリース。同作品のリード曲「ShootingStar」は、セクシュアルで艶っぽいMATTON(Vo)の声、シンセサイザーの軽やかで洗練された音、そしてモダンな雰囲気を醸し出すエッジの効いたギターの3つが合わさり、煌めく都会の夜を彷彿させる。さらに今作には、Track.5「Fade」のように穏やかさを内包する曲調で聴く人にそっと寄り添う1曲も。活気のある明るい曲が溢れるなか、じっくり自分自身と向き合わせてくれる1枚でもあり、少し大人な過ごし方をさせてくれる色気のある1枚とも言えるだろう。(諏佐 美友)


Pressure

今年元旦リリースのミニ・アルバム『Remember』以来となる新作。チルウェイヴやインディーR&Bを通過したミニマル・メロウという意味では前作の延長線上にあるが、Track.3はシンセ・ポップ寄り、Track.4や11はエコーがかった空間で鳴るプラスチックなファンクといった趣だし、Track.8では80s風のシンセ・ポップからバンドで表現するBPMを落としたハウスのニュアンスまである。いずれにしても、そのミニマルさは楽器の音を吟味した結果なのだろう。MATTONのセンシュアルなヴォーカルとANAN(never young beachも兼任するギタリスト)の時にサイケデリックですらあるフレージングが匿名的なサウンドの中で点滅する光のように瞬く。極めて"薄い"音像だが、ボリュームを上げると1音の生感や色気が立ち上がるのが面白い。 (石角 友香)



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