Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Japanese

2016年10月号掲載

この胸いっぱいの愛を

グッバイフジヤマ

『この胸いっぱいの愛を』

Release Date : 2016-11-02
Label : Ladder Records

あぁ、もう本当に終始愛に満ち溢れていて、たまらなく愛しい気持ちにさせられる。グッバイフジヤマ初のフル・アルバムは、バンドに捧げた青春を謳歌するような初っ端の「BOYS IN THE BAND」から極上のポップ・ソングのオンパレード。性急なビートに乗る言葉数多めのリリックは、捻くれた部分もそのまま歌うからこそ無邪気で心をくすぐるのだ。今年リリースした会場限定シングルの収録曲や代表曲「ひばりくんの憂鬱」など、前述のようなバンドの得意技を畳み掛ける前半も魅力的だが、ハイライトは「星めぐりのこどもたち」と、その続編とも取れる「ジョバンニの切符」。2曲に渡り描く途方もない思いを星空に託すノスタルジックな風景、特に後者では鍵盤、ハーモニカ、鈴などが織りなす心を浄化するような音色が景色と溶け合い、ため息が出るほどの感動をくれる。(松井 恵梨菜)


Related DISC REVIEW

この胸いっぱいの愛を

あぁ、もう本当に終始愛に満ち溢れていて、たまらなく愛しい気持ちにさせられる。グッバイフジヤマ初のフル・アルバムは、バンドに捧げた青春を謳歌するような初っ端の「BOYS IN THE BAND」から極上のポップ・ソングのオンパレード。性急なビートに乗る言葉数多めのリリックは、捻くれた部分もそのまま歌うからこそ無邪気で心をくすぐるのだ。今年リリースした会場限定シングルの収録曲や代表曲「ひばりくんの憂鬱」など、前述のようなバンドの得意技を畳み掛ける前半も魅力的だが、ハイライトは「星めぐりのこどもたち」と、その続編とも取れる「ジョバンニの切符」。2曲に渡り描く途方もない思いを星空に託すノスタルジックな風景、特に後者では鍵盤、ハーモニカ、鈴などが織りなす心を浄化するような音色が景色と溶け合い、ため息が出るほどの感動をくれる。(松井 恵梨菜)


スイートセブンティーン

"平成の渋谷系"を自称するグッバイフジヤマの2ndミニ・アルバム。前作EPからちょうど1年後にリリースされる今作で、格段に強度を増した楽曲クオリティとサウンド、そしてたくましく成長したバンドの姿を提示する。"スイートセブンティーン"というタイトルだけあり、青春真っ只中のボーイズ&ガールズ、そしてかつての青い気持ちを今なお心の奥底にしまいこむヤングアダルトに捧げる6曲を収録。10代特有の憂鬱や退屈、孤独を綴った歌詞にパンクやフォーク、ギター・ポップからカントリーまで取り入れた渾身のポップ・チューンの応酬にバンドの充実度を見る。小沢健二の軽やかな知性とポップネスと、小山田壮平の血の通ったリリシズムを受け継ぐソングライターの中山卓哉(Vo/Gt)は間違いなく次の世代を担う逸材だろう。(山元 翔一)



Related LIVE REPORT

グッバイフジヤマ

グッバイフジヤマ

2016.11.27 @渋谷CLUB QUATTRO

GOODWARP

GOODWARP

2016.06.24 @下北沢LIVEHOLIC