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DISC REVIEW

Overseas

2016年03月号掲載

Distance Inbetween

THE CORAL

『Distance Inbetween』

Release Date : 2016-03-23
Label : SMJ

5年間の活動休止を経てリリースされる7枚目のアルバム。収録曲の大半は生演奏の一発録りでレコーディングしているとのこと。不穏なギター・リフの音色から始まるTrack.1「Connector」、フロアタムを活かした土着的なリズムがひたすら続き、エスニックなアレンジで夢に憑りつかれたような気分に誘われるTrack.3「Chasing The Tail Of A Dream」、疾走感のある演奏とサイケな音像を兼ね備えたリード・シングルのTrack.6「Miss Fortune」など、5人編成によるポップで迫力のあるサウンドが楽しめる。文句なしの傑作アルバムだけに、モノクロ映画が幕を閉じるようなインストTrack.12「End Credits」のあとに入る日本盤ボーナス・トラックのTrack.13「Unforgiven」は蛇足のような気も。(岡本 貴之)


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Move Through The Dawn

2年半ぶりの新作であり、通算8枚目となるオリジナル・アルバム。前作に続き、彼らの地元であるリヴァプールのパー・ストリート・スタジオでレコーディングを行い、Rich Turveyとタッグを組み共同プロデュースで制作された。今作はピュアなメロディに立ち返ったということで、ダークな作風から一転、華やかで柔らかいポップ・ソングが揃う。60~70'sロックとサイケ感を昇華したサウンドスケープ、豊かなコーラス・ワークといったバンドの特色であり個性を存分に生かしつつ円熟を感じさせる演奏は、キャリアの成せる業だろう。中でも、シリアスでスケールの大きい「Stormbreaker」から軽やかな「After The Fair」で終盤を迎える流れは、タイトルのとおり、嵐のあとの晴天のような心地よさだ。(沖 さやこ)


Distance Inbetween

5年間の活動休止を経てリリースされる7枚目のアルバム。収録曲の大半は生演奏の一発録りでレコーディングしているとのこと。不穏なギター・リフの音色から始まるTrack.1「Connector」、フロアタムを活かした土着的なリズムがひたすら続き、エスニックなアレンジで夢に憑りつかれたような気分に誘われるTrack.3「Chasing The Tail Of A Dream」、疾走感のある演奏とサイケな音像を兼ね備えたリード・シングルのTrack.6「Miss Fortune」など、5人編成によるポップで迫力のあるサウンドが楽しめる。文句なしの傑作アルバムだけに、モノクロ映画が幕を閉じるようなインストTrack.12「End Credits」のあとに入る日本盤ボーナス・トラックのTrack.13「Unforgiven」は蛇足のような気も。(岡本 貴之)


Butterfly House

THE CORALは60年代のロックを飲み込んで、今風にも聴こえるアレンジで絶妙な"古くささ"を醸し出し、独自のスタイルを確立。そしてギタリスト、Bill Ryder-Jonesの脱退を経て、3年ぶりの新作が到着した。"レコードは自分だけの世界を作り上げるマジカルで秘密の場所" というアイディアを楽曲に落とし込んだという今作は、何かが吹っ切れたかのように開放的に音が鳴らされているように思う。美しいコーラスに酔いしれるのも良し、ギターのメロディラインに聴き入るのも良し。何度もリピートしたくなる名曲揃いだ。どうやらメンバーも最高傑作と太鼓判を押している様子。その思い充分に伝わりました! いくつもの謎が残る「1000Years」のミュージックビデオもなんだか意味深。(花塚 寿美礼)