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DISC REVIEW

Japanese

HUSTLER

brainchild’s

『HUSTLER』

Release Date : 2016-02-24
Label : Brainchild’s Music

ハード且つソリッドなロックとひと言に言っても、これを2016年の今、シンプルにかっこいい!と直感するフォルムに定着できるバンドは少ないのではないだろうか。グラマラスにソリッドに自由に弾く菊地のギターとタメを張る渡會のヴォーカルと、瞬時にロックに出会った14歳の気分を思い出させてくれるTrack.1「Phase 2」、擬音の使い方がブッ飛んでいて強烈なTrack.3「群衆」、黒尽くめでかっこつけたロック・バンドのある種の滑稽さを歌うブギー・ナンバーTrack.5「Rock band on the beach」、ラフで素なギター・サウンドと胸に迫るメロディにTHE YELLOW MONKEYとのリンクも感じるラストの「春という暴力」まで一気に聴かせる全7曲。粋(意気)と笑いのセンスも十二分に味わえる。(石角 友香)


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brainchild's "sail to the coordinate SIX" Live at Nakano Sunplaza

brainchild'sの6thアルバム・リリース後のホール・ツアーから中野サンプラザ公演をMC以外、コンプリート収録した映像作品。始まるや否やその音質の良さ、5人の楽器のバランスの良さにぶっ飛ばされる。現場でライヴも観たが、このバンドの生楽器で織りなすアンサンブルのすごみをクリアでダイナミックな音で再び視聴できることの喜びは格別だ。菊地英昭のギター・プレイやフライングV、レスポール、SGなどそれぞれのギターの個性を味わえるのはもちろん、すべての楽器の音の再現性はリアルではむしろ聴こえない。世界でも稀有なロック・バンド且つ常にアップデートされる音楽性に打たれる。特典映像として["ALIVE SERIES" 21-22 Limited 66]の東京、大阪、愛知公演より1曲ずつ収録。(石角 友香)


coordinate SIX

菊地英昭(THE YELLOW MONKEY/Gt)がプロデュースするソロ・プロジェクト"brainchild's"。第7期のメンバーに前期のメンバーでもあったキーボードのMALを追加した5人体制で活動を行っている彼らが、現体制としては初となるアルバム『coordinate SIX』をリリース。本作には、サウンド/歌詞ともに新しい世界への強い推進力を感じさせる「Brave new world」をはじめ、骨太なロック・サウンドで攻める「Heaven come down」、思わず身体が揺れるダンサブルなナンバー「FIX ALL」など全10曲を収録。なお、完全生産限定盤Bは近年需要が高まるアナログ盤で発売される。バラエティ感満載の楽曲群をお好きな形態で堪能してほしい。(山田 いつき)

ジョージ・オーウェルの"1984"がSFに思えないほどヒドい世の中だが、渡會将士(Vo)の固い押韻と、一気にタフに転換する「Brave new world」で幕を開ける、コロナ禍以降の彼らのストーリーテリングの底力を見せる、第7期初アルバムが完成。腰の座ったブギーでありつつ、MALのゲーム・ミュージック風の鍵盤使い、菊地英昭(Gt/Vo)と渡會の掛け合いで展開するサビがアップデートされたサーカス空間のような「Big statue ver.2」など、彼らだからこそ可能なロック・オペラ感も。一方、これぞUK! なメロディを歌う菊地が作品全体のグルーヴを担う「WASTED」の力強さと優しさ。絡まったままの凧を擬人化した「Kite & Swallow」での詩情も染みる。稀有なロック・バンドの最新型。(石角 友香)


STAY ALIVE

THE YELLOW MONKEYのギタリスト EMMAこと菊地英昭のソロ・プロジェクト、brainchild'sの5枚目となるアルバムであり、バンド・メンバーに神田雄一朗(Ba)、渡會将士(Vo/Gt)、岩中英明(Dr)を迎えてからは初となるフル・アルバム。ひとりであることの自由度を生かして、バンド・サウンドの可能性を突き詰める菊地と、彼の想像をさらに超えてくる次元に各曲を連れて行くことができる、メンバーそれぞれの確かなスキルとセンスが噛み合っている。1960年代のロックンロール/R&Bや1970年代のグラム・ロックやパンク、1990年代以降のオルタナティヴ・ロックといった、ロックの歴史的文脈にあるプリミティヴで熱き衝動と、立体的で美しいサウンドスケープが見事に融合した力作だ。 (TAISHI IWAMI)


HUSTLER

ハード且つソリッドなロックとひと言に言っても、これを2016年の今、シンプルにかっこいい!と直感するフォルムに定着できるバンドは少ないのではないだろうか。グラマラスにソリッドに自由に弾く菊地のギターとタメを張る渡會のヴォーカルと、瞬時にロックに出会った14歳の気分を思い出させてくれるTrack.1「Phase 2」、擬音の使い方がブッ飛んでいて強烈なTrack.3「群衆」、黒尽くめでかっこつけたロック・バンドのある種の滑稽さを歌うブギー・ナンバーTrack.5「Rock band on the beach」、ラフで素なギター・サウンドと胸に迫るメロディにTHE YELLOW MONKEYとのリンクも感じるラストの「春という暴力」まで一気に聴かせる全7曲。粋(意気)と笑いのセンスも十二分に味わえる。(石角 友香)



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