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DISC REVIEW

Overseas

Hills End

DMA’S

『Hills End』

Release Date : 2016-02-26
Label : Hostess Entertainment

2015年11月に初来日公演を行ったオーストラリアはシドニー出身の3ピース・バンドによるデビュー・アルバム。主にJohnny Took(Gt)の寝室でレコーディングされたというセルフ・プロデュース作で、前作EPにも収録されており、地元で大ヒットしたというTrack.3「Delete」を始め、Track.4「Too Soon」、Track.5「In The Moment」など、その楽曲には影響を受けたことを公言しているOASISやTHE STONE ROSESを彷彿とさせるウェットさと浮遊感があり耳馴染みが良い。ノイズの洪水に包まれて後半に向けて破壊的な展開をみせるTrack.8「Melbourne」やカオティックなTrack.12「Play It Out」では単なるブリット・ポップのリバイバルに終わらない気概を見せている。ダサかっこいいヴィジュアルも含めて日本で愛される要素満載のバンドだ。(岡本 貴之)


Related DISC REVIEW

How Many Dreams?

幸福感溢れるシャイニーなギター&エレクトロの洪水の中で、"How many dreams"のリフレインが響くタイトル曲で始まる、豪州発バンド DMA'Sの4thアルバム。90年代UKロック、シューゲイザーなどをルーツにし、ブリットポップの再来と評されたそのサウンドが磨かれたのはもちろん、甘めのメロディ&歌や曲を印象づけるリフの存在感、キャッチーさが際立っている。その骨格が美しいからこそ、どんな装飾やアレンジも映える。Rich Costey(SIGUR RÓS/MUSE etc.)とKonstantin Kersting(TONES AND I etc.)がプロデュースしたシングル「I Don't Need To Hide」での、ミニマルで恍惚感のあるダンサブルなサウンドから、OASIS直系の「Forever」、ポップでサイケデリックな「De Carle」など、新しさとどこか懐かしさがある、いい香りがする作品。(吉羽 さおり)


For Now

"OASISの再来"と謳われたオーストラリアの3ピースが、デビュー・アルバムから約2年、成長を遂げて帰ってきた。ブリットポップを基礎とした方向性はそのままに、セルフ・プロデュースであった前作とは趣向を変えて、今作では、同郷のエレクトロニック・デュオ、THE PRESETSのKim Moyes(Dr/Key)を共同プロデューサーに迎えている。そのため、コンパクトで親密感のあるサウンドだった前作と比べると、シンセを取り入れるなどして音の厚みも増し、さらに打ち込みのリズムも取り入れたことで、音楽性の広がりを見せているのだ。それだけでなく、Tommy O'Dell(Vo)の哀愁漂うヴォーカルも表現力がアップし、それぞれの楽曲に自然に溶け込み、気持ち良く聴くことができる。(山本 真由)


Hills End

2015年11月に初来日公演を行ったオーストラリアはシドニー出身の3ピース・バンドによるデビュー・アルバム。主にJohnny Took(Gt)の寝室でレコーディングされたというセルフ・プロデュース作で、前作EPにも収録されており、地元で大ヒットしたというTrack.3「Delete」を始め、Track.4「Too Soon」、Track.5「In The Moment」など、その楽曲には影響を受けたことを公言しているOASISやTHE STONE ROSESを彷彿とさせるウェットさと浮遊感があり耳馴染みが良い。ノイズの洪水に包まれて後半に向けて破壊的な展開をみせるTrack.8「Melbourne」やカオティックなTrack.12「Play It Out」では単なるブリット・ポップのリバイバルに終わらない気概を見せている。ダサかっこいいヴィジュアルも含めて日本で愛される要素満載のバンドだ。(岡本 貴之)


DMA'S

オーストラリア・シドニー出身の3ピース・バンドのデビューEP。海外ではすでに2015年5月にリリースされたEPだが、11月に代官山UNITで行われる単独来日公演に合わせ、ボーナス・トラック2曲を追加収録した日本独自企画盤となっている。NMEではOASISの後継者として取り上げられるなど、新世代のギター・ロック・バンドとして期待されている彼ら。Track.1「Laced」とTrack.2「Your Low」の湿り気のないカラっとしたギター・サウンドだけを聴くとちょっとイメージが沸かないが、Liam Gallagherに似た雰囲気を持つTommy O'Dell(Vo)の声で歌われるTrack.3「Delete」の憂いを帯びたメロディを聴くと、確かにOASISの「I'm Outta Time」のようななんとも言えない余韻が心に残る。後半はやかましいサウンドも聴けるが、楽曲は全体的にフォーキーな印象。(岡本 貴之)