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DISC REVIEW

Overseas

2015年04月号掲載

Danger In The Club

PALMA VIOLETS

『Danger In The Club』

Release Date : 2015-04-29
Label : ホステス

PALMA VIOLETSほど、リスナーの世代によって"懐かしいけどいいもの""まったく新鮮なもの"と印象が二分するバンドも珍しいと思う。目新しい要素の切り貼りより、ロックンロールの奇跡を今の自分の身体と精神を通して具現化する彼らは、真価を問われるこの2ndアルバムでも基本的に不変のスタンスをとっている。Chilli Jesson(Ba/Vo)は本作制作にあたってパンク前夜のレコードを聴き漁っていたと発言している通り、1stにあった、どこか所属レーベルの先輩THE SMITHSにも似た儚さや厭世観は影を潜め、THE RAMONESやJohnny Thundersにも通じる、放蕩者の自由やいい意味でのいい加減さを、ミディアム~スローな楽曲で堂々と鳴らしているのがいい。特にタイトル曲の"締めくくらない"物語性は今どき、稀少だ。(石角 友香)


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180

英老舗レーベル、ラフ・トレードの共同経営者が1曲を聴いただけで即契約、デビュー前からNMEの表紙に抜擢など話題の、今UKで最もブレイクが期待されているロンドン出身の4人組バンドのデビュー・アルバムが到着。NMEの昨年の年間ベスト・トラックに選出された冒頭の「Best Of Friends」からラストまで、一気に駆け抜けていくような若さ溢れるエネルギッシュ且つとても英国的なロック・ナンバーが満載。オルガンの音が印象的でポップな彩りを添えているのも魅力的だ。楽曲に見合うようにライヴも相当エネルギッシュとの噂で、初来日となるHostess Club Weekenderでのライヴも大いに盛り上がったのではないだろうか。今後のロック・シーンの活性化のためにもビッグになってほしいバンドだ。(石塚 麻美)