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DISC REVIEW

Japanese

Memories

asayake no ato

『Memories』

Release Date : 2014-11-05
Label : ジャパンミュージックシステム

cinema staffが2011年にリリースした1stフル・アルバムは、砂漠から"海"を目指す旅路を描いたものだった。asayake no atoは同じく2011年、京都で結成された4ピース。cinema staffやLOSTAGEなどからの影響を感じさせるエモさと、独自のセンスで多彩なサウンドを鳴らす彼らがいよいよ攻めに入る。1stミニ・アルバムのテーマは"海"。悲しみや弱さを抱えながらも、美しく強くあろうとした人たちの生き様を描いたドラマチックな7曲が展開される。スケール感のある音像も魅力的だが、なにより神社 宏行(Vo/Gt)のヴォーカルが素晴らしい。凛としたその歌声は、聴けば聴くほどにリスナーをひき込んでゆく。小説を1ページずつ捲っていくように、じっくりと味わいたい。(奥村 小雪)


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Climbers aim high

年齢を重ねるごとに、純粋に夢を追うことは難しくなる。バンドなんてその代表格と言っていい。諦めさせようとする環境に勝てず辞めていく仲間もいる中で、自分はこのままでいいのだろうか? 今作の1曲目を飾る「クライマー」には、葛藤と戦いながら、それでも"次こそは"と高みを目指す、asayake no atoの本音が綴られている。息継ぎする間もなく重ねられていく言葉、気持ちに拍車をかける疾走感と横溢する眩しい音の粒――きっと、同じように夢を胸に抱いたままもがくすべての人の心を奮い立たせるはずだ。そんなメッセージ性もさることながら、このバンドの素晴らしいところは、歌詞の内容を抜きにしても情感溢れる歌、ポスト・ロック/エモの影響をいい塩梅の押し引きで散りばめながら描く美しいサウンドスケープ。そのアンサンブルの妙に感動する。 (松井 恵梨菜)


Memories

cinema staffが2011年にリリースした1stフル・アルバムは、砂漠から"海"を目指す旅路を描いたものだった。asayake no atoは同じく2011年、京都で結成された4ピース。cinema staffやLOSTAGEなどからの影響を感じさせるエモさと、独自のセンスで多彩なサウンドを鳴らす彼らがいよいよ攻めに入る。1stミニ・アルバムのテーマは"海"。悲しみや弱さを抱えながらも、美しく強くあろうとした人たちの生き様を描いたドラマチックな7曲が展開される。スケール感のある音像も魅力的だが、なにより神社 宏行(Vo/Gt)のヴォーカルが素晴らしい。凛としたその歌声は、聴けば聴くほどにリスナーをひき込んでゆく。小説を1ページずつ捲っていくように、じっくりと味わいたい。(奥村 小雪)