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DISC REVIEW

Japanese

2014年06月号掲載

4

Nabowa

『4』

Release Date : 2014-06-18
Label : AWDR/LR2

オール・インストになった前作『Sen』に続き、ミックスや共同プロデュースにzAkを迎えたニュー・アルバム。おなじみになったヴァイオリンの主旋律が広くアジア的なニュアンスを持っていて、どんなタイプの楽曲でも、どこか懐かしく温かな気持ちが喚起させられるのが心地よい。まさにそのムードを象徴するTrack.1「白む海、還る霧」、ピエニカに似たアンデスを用いていると思われるロマっぽい「ナイスパレード」の陽気さもいいし、zAkのサウンド・メイクが冴えるエフェクティヴなベースが牽引する「MACAO」、今のインスト/ジャム・バンド、ポスト・ロックを通過してきたバンドとしては珍しくてらいないスケール感を表現する「雲海の上の旅人」など、心底音楽好きでいい意味で捻らない姿勢が作品の敷居を下げていて好感度大。(石角 友香)


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ヴァイオリニストを擁する4人組インストゥルメンタル・バンド、Nabowaが3年2ヶ月ぶりにリリースするオリジナル・アルバムは、ジャズ/ファンクをベースとしながら、バンドが様々な形で仕掛ける意外性の連続がすこぶる刺激的。なかでも圧巻はPUNCH BROTHERSを彷彿とさせるプログレ・フォークのTrack.5から、Track.7、8、9とアダルト・オリエンテッドな魅力をたっぷりと味わわせ、その直後にハード・ロッキンなファンク・ナンバーが飛び出す中盤以降の流れだろう。ヴァイオリンと鍵盤ハーモニカが奏でるメロディには歌心が感じられるから、普段インストに馴染みがないリスナーにも薦めてみたい。現役女子高生シンガー 山田なづ(Track.4)、BRAHMANのTOSHI-LOW(Track.12)の客演も話題だ。(山口 智男)


4

オール・インストになった前作『Sen』に続き、ミックスや共同プロデュースにzAkを迎えたニュー・アルバム。おなじみになったヴァイオリンの主旋律が広くアジア的なニュアンスを持っていて、どんなタイプの楽曲でも、どこか懐かしく温かな気持ちが喚起させられるのが心地よい。まさにそのムードを象徴するTrack.1「白む海、還る霧」、ピエニカに似たアンデスを用いていると思われるロマっぽい「ナイスパレード」の陽気さもいいし、zAkのサウンド・メイクが冴えるエフェクティヴなベースが牽引する「MACAO」、今のインスト/ジャム・バンド、ポスト・ロックを通過してきたバンドとしては珍しくてらいないスケール感を表現する「雲海の上の旅人」など、心底音楽好きでいい意味で捻らない姿勢が作品の敷居を下げていて好感度大。(石角 友香)


Sen

2ndアルバム『Nabowa』、全曲ゲストを交えて制作された『DUO』を経て、共同プロデューサーにzAkを迎えて、楽曲にはゲストを交えずNabowaのみで制作された3rdアルバム。今作はNabowaとしてのポップ・ミュージックのほぼ完成形といっても良いくらいの完成度の高い作品だ。「今日の空」「続く轍と懐かしき扉」といったNabowaの柔らかい部分が描写された楽曲から緩やかに始まり、「So Fat?」「pulse」では厚めのグルーヴを見せる。インスト・バンドで見せることができる様々な可能性を提示してくれる作品であり、1枚のアルバムが朝の穏やかな始まりから夜の怪しい匂いまで、1日の移り変わりを感じさせるような作品。( 伊藤 啓太)



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