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DISC REVIEW

Overseas

2014年01月号掲載

Too Much Information

MAXIMO PARK

『Too Much Information』

Release Date : 2014-01-29
Label : ホステス

前作『The National Health』から2年ぶりの5thアルバムは、地元、英・ニューカッスルにてセルフ・プロデュースで制作。Gil Nortonを迎え制作されたソリッドでロック色が濃厚な前作とはまたちがった、繊細な陰影のあるギター・サウンドに仕上がっている。彼らならではの憂いあるメロディから色っぽさがにじみ出てきて、雰囲気のあるアルバム。前作でPIXIES的に鋭くタフに尖らせたポップ感を、今一度英国風に還元して、毒っぽくユーモラスなサウンドへと編み上げていて面白い。さりげなくも濃い印象を残すエレクトロや、細やかなギターのフレージングなど、空間をたっぷりと使ったアンサンブルになっているので、聴くほどに気づきのある作品だ。『The National Health』の邦盤化と4月には久々の来日公演も決定と、俄かに騒がしくなってきた。(吉羽 さおり)


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前作『The National Health』から2年ぶりの5thアルバムは、地元、英・ニューカッスルにてセルフ・プロデュースで制作。Gil Nortonを迎え制作されたソリッドでロック色が濃厚な前作とはまたちがった、繊細な陰影のあるギター・サウンドに仕上がっている。彼らならではの憂いあるメロディから色っぽさがにじみ出てきて、雰囲気のあるアルバム。前作でPIXIES的に鋭くタフに尖らせたポップ感を、今一度英国風に還元して、毒っぽくユーモラスなサウンドへと編み上げていて面白い。さりげなくも濃い印象を残すエレクトロや、細やかなギターのフレージングなど、空間をたっぷりと使ったアンサンブルになっているので、聴くほどに気づきのある作品だ。『The National Health』の邦盤化と4月には久々の来日公演も決定と、俄かに騒がしくなってきた。(吉羽 さおり)


The National Health

ダンス・アクトを中心に良質なギター・バンドも多く抱える老舗レーベルWARP RECORDSだが、想えばこのバンドが出発点だったのは懐かしい。イギリスはニューキャッスル出身のロック・バンド、MAXIMO PARKが4thアルバムをリリースする。プロデュースはPIXIESやFOO FIGHTERS、そしてMAXIMOでは2ndアルバムも手掛けたGil Nortonがカムバック。過去にバンドの表現の幅を拡げた重要人物だが、今作でもその手腕は遺憾なく発揮されている。UKのひねくれセンスを持ちながらもUSオルタナの憧憬を見つめるようなロックンロールは不変だが、4枚目でも瑞々しい勢いと潔さを保持しているのは素晴らしい。00年代デビューの現在中堅どころはセールス面の苦戦やメディアの露出低下などなにかと逆境に立たされるが、このパワフルなメロディは多くのリスナーを鼓舞するだろう。(伊藤 洋輔)



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