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DISC REVIEW

Japanese

GOLDEN TIME

奇妙礼太郎

『GOLDEN TIME』

Release Date : 2011-09-07
Label : SPACE SHOWER MUSIC

関西を中心とした旺盛なライヴ活動で昨年より注目を集め始めた奇妙礼太郎トラベルスイング楽団。その中心人物となる奇妙礼太郎の一風変わった1stソロ・アルバムがお目見えだ。このアルバムには、自身の弾き語りとバンド・サウンドを交えたソロ・サイド、そして彼の率いる奇妙礼太郎トラベルスイング楽団・サイドの2枚組構成で、彼の魅力を楽しめる作りになっている。シャンソンの名曲「オー・シャンゼリゼ」やユーミンの「ルージュの伝言」などといったカヴァー曲が彼の持つ歌の世界観に溶け込んでいるのも驚きだが、こうした明るくも悲しげな人生賛歌に素っ頓狂に温かくも柔らかな彼の歌声が乗ると、乾いた僕たちの心にどこまでも沁みるのだ。時代錯誤?いいや、これこそ今聴かれるべきシティ・ポップ!(中里 友)


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アリスとテレス

奇妙礼太郎を擁する"天才バンド"が2ndアルバムにしてメジャー・デビュー作をリリース。今作では、Sundayカミデ(Cho/Pf)がソングライティングしている9曲と、スタジオ・ジャム・セッションの6曲で構成したボリューム満点の15曲を収録。前半では、"えぇ、酸いも甘いもすべて味わって参りました"とでも言っているかのようなイイ感じの年齢3人によるラヴ・ソングの攻撃。Track.3においては、サビの"好きだよ"のあとに1小節の"間"があることで、この楽曲の素晴らしさ(むず痒さ)が際立つ。いつかの思い出を美しい記憶に留めておきたいTrack.5や、誰かと行った海を眺めに行っちゃうTrack.6など、どれも男の本音をハッキリと表現したストレートな楽曲ばかり。秋の夜長に聴きたい哀愁漂う大人のロックンロールな1枚だ。後半では、子供のようにはしゃぐ姿が容易に想像できるジャム・セッションで、一緒に踊り狂えます。(白崎 未穂)


アインとシュタイン

さまざまな形態で活動するヴォーカリスト、奇妙礼太郎が新たに結成したトリオ・バンドの1stアルバム。ギターは奇妙が担当し、ピアノにはこれまでもライヴ、作品で共演してきたSundayカミデ、ドラムにトラベルスイング楽団で活動を共にするテシマコージを配している。3人によるリズム主体の演奏は、もしかしたら1番彼に合っている編成なのではないだろうか?と思わせるほど見事にマッチしており、Track.1「天王寺ガール」からいきなり心を鷲掴みにされてしまった。ライヴでの人気曲「君が誰かの彼女になりくさっても」の再演も感動的に胸に響く。シンプルなピアノとドラムが運ぶ美しい旋律が力強くも押しつけがましくない奇妙の歌声でより際立っている。2014年の名盤リストに早速入れておきたい1枚、素晴らしいです。 (岡本 貴之)


GOLDEN TIME

関西を中心とした旺盛なライヴ活動で昨年より注目を集め始めた奇妙礼太郎トラベルスイング楽団。その中心人物となる奇妙礼太郎の一風変わった1stソロ・アルバムがお目見えだ。このアルバムには、自身の弾き語りとバンド・サウンドを交えたソロ・サイド、そして彼の率いる奇妙礼太郎トラベルスイング楽団・サイドの2枚組構成で、彼の魅力を楽しめる作りになっている。シャンソンの名曲「オー・シャンゼリゼ」やユーミンの「ルージュの伝言」などといったカヴァー曲が彼の持つ歌の世界観に溶け込んでいるのも驚きだが、こうした明るくも悲しげな人生賛歌に素っ頓狂に温かくも柔らかな彼の歌声が乗ると、乾いた僕たちの心にどこまでも沁みるのだ。時代錯誤?いいや、これこそ今聴かれるべきシティ・ポップ!(中里 友)