オワリカラ / ドアたち
気が付けば、ノストラダムスの予言から11年が経過した訳で、私たちは変わりない毎日を生きている。けれど、恐怖に包まれた1999年以降、あけすけに幸せが充満した音楽に紛れ、シニカルな音楽が着実に育まれてきたように思う。そんな2010年に産み落とされたオワリカラの1stアルバム『ドアたち』。暴力的なまで引きずり込む熱気と、浮遊感あるノスタルジックな余韻が全身を圧倒する。中でも、「団地」は衝撃であった。人々の生活空間を“ハコ”という完結かつ閉鎖された空間となみす客観視の鋭さと、そこに存在する生活をいとおしいと感じる主観的な温もり。そして、最終的には逃れることの出来ない結末を受容する微妙な矛盾。衝動や焦燥感を伴った不安定な感覚は、限界まで掘り下げられ、吟味・咀嚼され、再構築された上で吐き出される。そこには、日常性を剥き出しにするタカハシヒョウリその人の人間性が、色濃く凝縮されているように思う。そして、練り上げた感情を実体として解放できるのは、強烈にストイックな4 つの音が存在しているからだ。誰もが全力で一点を目指す。“全員が4番”というサウンドが互いに音を磨ぎ合うからこそ、言葉が突き刺さるように弾けるのだろう。彼らをサイケデリック・ロックと言うジャンルで括ってしまうのは、どうも解せない。おそらくは、音楽性のカテゴライズというよりも、もっと深いそれ以上の世界を彼らは捉えているのだ。“オワリカラ”始まる“コレカラ”。まばたきする一瞬さえも惜しい。(山田 美央)
- 2012.05.13
- オワリカラ:タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第7回】をアップしました!
- 2012.05.08
- オワリカラ、約1年振り待望の3rdアルバム『Q&A』5/9発売。フロントマン、タカハシヒョウリのインタビューを公開。
- 2012.03.13
- オワリカラ:タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第六回】をアップしました!
- 2012.02.24
- 黒猫チェルシー×OKAMOTO'S各公演にオワリカラ、nicoten、UCARY & THE VALENTINEが出演決定!
- 2012.02.17
- 【プレゼント】レミオロメン、THE VACCINES、オワリカラ、KULA SHAKER、鴉、SUPER FURRY ANIMALSサイン色紙
- 2012.01.23
- オワリカラがライブ会場限定シングルを発売!そして春のツアーも発表!
- 2012.01.19
- Hello Sleepwalkers/オワリカラ/The Flickers/完全にノンフィクション出演!Livemasters Inc.とHigh Appsのコラボイベントが東阪にて開催決定!!
- 2012.01.17
- オワリカラ:タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第五回】をアップしました!
- 2011.11.11
- SEBASTIAN XがUstで東京カランコロン&オワリカラとゆるりトーク
- 2011.11.09
- オワリカラ、ニュー・シングル「シルバーの世界」Music Videoを公開!連載コラム「火星から来た漫読家」も更新。
Q&A / オワリカラ ディスクレビュー“オワリカラなのにオワリカラじゃない。そうか、これが今のオワリカラなんだ”と、前作『イギー・ポップと賛美歌』で思ったが、今回もそうだ。自分たちの新しい可能性を試...
シルバーの世界 / オワリカラ ディスクレビュー「swing」の振り子は、大きな弧を描きながら「シルバーの世界」へ――。2ndアルバム『イギー・ポップと讃美歌』で、バンドの現在進行形の衝動の全てを叩き込んでみ...
イギー・ポップと讃美歌 / オワリカラ ディスクレビューそのドアは、開けても開けても開けても開けても…きりがない。あれはなんだ?終わりなき欲望か?逃れようのない矛盾だったのか?サイケデリックかつディープなネヴァー・エ...
ドアたち / オワリカラ ディスクレビュー気が付けば、ノストラダムスの予言から11年が経過した訳で、私たちは変わりない毎日を生きている。けれど、恐怖に包まれた1999年以降、あけすけに幸せが充満した音楽...
Skream! Diskreview






































































