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DISC REVIEW

Japanese

あいのわ

ハナレグミ

『あいのわ』

Release Date : 2009-06-24
Label : ビクターエンタテインメント

ハナレグミの4枚目のフル・アルバムが届けられた。温かく力強い永積タカシの声は、まるですぐ側で彼が歌っているかのように響いてくる。「People Get Ready」「光と影」での柔らかで哀愁漂うソウルフルな歌唱は相変わらず素晴らしい。そして、マダムギターをフィーチャーした「・・・がしかしの女」での騒々しくも笑顔に満ちた掛け合い、BOSEとAFRAを迎えた「Peace Tree」のオーガニックなグルーヴからは、人と音楽を奏でることを思い切り楽しんでいる彼の様子が伝わってくる。この作品には、音楽と共にある喜びが目一杯に表現されている。音楽は楽しい。そして、優しい。この素晴らしいソウル・アルバムはそんな言葉さえも信じさせてくれる。ただ甘ったるいだけのポップ・ソングじゃこうはいかない。(佐々木 健治)


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欲望

EGO-WRAPPIN'の中納良恵とハナレグミが参加した東京スカパラダイスオーケストラ通算17枚目のアルバム。ヨーロッパ・ツアーの合間を縫って1週間という短期間でレコーディングされたというエピソードからも分かるとおり、衝動がそのまま切り取られてパッケージされている。Track.1の「黄昏を遊ぶ猫」を聴いた瞬間から、顔面に熱風を吹きかけられたような熱さと勢いに呑み込まれそうになる。もちろんそこには長くに渡って音楽シーンを牽引してきた彼らだからこその楽曲の深みと質の高さがしっかり存在しているのだが、それよりも音楽への歓喜の叫びが聴こえてきそうな作品に仕上がっているのが印象的だ。誰よりも音楽を楽しみ、音楽への欲を追求する、衰え知らずの攻めの姿勢は、最高にロックなのではないだろうか。(石井 理紗子)


あいのわ

ハナレグミの4枚目のフル・アルバムが届けられた。温かく力強い永積タカシの声は、まるですぐ側で彼が歌っているかのように響いてくる。「People Get Ready」「光と影」での柔らかで哀愁漂うソウルフルな歌唱は相変わらず素晴らしい。そして、マダムギターをフィーチャーした「・・・がしかしの女」での騒々しくも笑顔に満ちた掛け合い、BOSEとAFRAを迎えた「Peace Tree」のオーガニックなグルーヴからは、人と音楽を奏でることを思い切り楽しんでいる彼の様子が伝わってくる。この作品には、音楽と共にある喜びが目一杯に表現されている。音楽は楽しい。そして、優しい。この素晴らしいソウル・アルバムはそんな言葉さえも信じさせてくれる。ただ甘ったるいだけのポップ・ソングじゃこうはいかない。(佐々木 健治)