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THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第十回】

2016年12月号掲載

THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第十回】

ごぶさた~(IKKO風に)。
あれから2カ月、まさかの隔月連載で話題が続くと宣言してから。夏から秋に変わり、そこから冬へと。季節の移ろいは早いもんで。ビタイチ前回の内容を覚えてない方が9割超えかと思います。ええ、あの新幹線のE席から彦根手前で一瞬見えるノスタルジックな風景が長年気になってて今年の夏にとうとう現地に行くことにした!ってとこで終わったやつです。そう。城巡りが好きというトレンディーな趣味を持つ私は彦根城と石田三成の居城でお馴染み佐和山城を巡ったついでに近くのそのスポットを訪れることにしたのです。

という訳で、午前中に彦根城を堪能してランチ後に佐和山城へ。
こいつがやばかった。彦根城から2キロくらいの山にあるんですが、「三成に過ぎたるもの二つあり、島の左近と佐和山の城」と言われた位山全体が城。ていうか城だったんすわ。
三成の死後徹底的に破却かつ、彦根城築城に際し資材が使われたっつうことで、佐和山に城の痕跡はなし、頂上の本丸跡に行くためにひたすら真夏の登山。ここで気力体力は結構持ってかれましたな。からの、例のスポットへ。

カーナビにはなんとなく鳥居のマークが出てるとこがあって、「多分ここかな?」ってところへ向かってみることに。田舎の畦道をおっちらほっちら走りつつ「ん、なんとなく見覚えが?」的な所に出ました。後ろに新幹線の線路、ちょい先にこんもりしたトトロの森的なやつと鳥居。ここだ。車を停めて田んぼと用水路のなんか少年時代の夏休みを彷彿させる風景を歩き鳥居に。到着。

あれ、なんか不思議。めっちゃ普通。あ、いや、初めて来てゾクゾクするって感じじゃなくて、何回も来たことある安心感みたいなやつ。
もちろん来たことはないんよ。とりあえず鳥居をくぐり階段を上ってみましょうか。
うん。めっちゃ普通。石塔や、木漏れ日が心地よいめっちゃ普通な感覚。一通り境内を散歩。めっちゃ普通。何?俺は一体何を期待してた?十数年間ずっと想像の中で、デカくし続けてた偶像?めっちゃ普通。

そういうノスタルジックな原風景はすでに自分の中にばっちりインプットされてる訳で、それを目の前で再生してくれたっつうことか。普通に心地いい。そういうもんなんかもな。自分の中でデカくし続けたモンを実際目の当たりにすると、普通。

普遍的なモンは変わらんから普遍的なんで、もしかしたらこの森が開発されたりしてこの風景がなくなって初めて思い知らされる何かがあるのかな。と自分の中でもラビリンスになったところで今回はおしまい、2カ月に渡って引っ張っておいてキーワードは普通、さよなら~(IKKO風に)。